新型コロナに関する情報のまとめ・3(お知らせ)
新型コロナに関する情報のまとめ、今回は主に臨時休校に伴う放課後等デイ向けの情報をまとめたいと思います。
まず、今回の臨時休校に伴う放課後等デイの対応については、2月27日に第1報、続いて28日に第2報、第3報が発出されており、今後も通知が出てくる可能性があることをご承知おきください。
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症防止のための学校の臨時休業に関連しての放課後等デイサービス事業所等の対応について
(第1報)
https://www.mhlw.go.jp/content/000601397.pdf
(第2報)
https://www.mhlw.go.jp/content/000601406.pdf
(第3報)
https://www.mhlw.go.jp/content/000601407.pdf
第1報のポイントは次のとおりです。
(1)
放課後等デイサービス(以下、放デイ)については、保護者が仕事を休めない場合に留守番が難しい障害児が利用することから、臨時休校に伴ってはできる限り長時間の開設を心がける。
(2)
利用児童が発熱している場合や、解熱後24時間以上が経過して呼吸器症状が改善傾向となるまでの間は、利用を断る。
(3)
今回の臨時休校については、報酬を「休業日」扱いとすること。
第2報のポイントは次のとおりです。
(1)
文科省からの通知で「各教育委員会等においては福祉部局や福祉事業所と連携したうえで、地域の障害福祉サービス等も活用して、幼児児童生徒の居場所の確保に取り組む」方向が示されたこと、さらには「福祉サービスの人員確保の問題等で幼児児童生徒の居場所を確保できない場合等,臨時休業措置をとれない場合は,多くの幼児児童生徒が同じ場所に長時間集まることのないよう,必要な対策を行ったうえで,必要最小限の人数に絞って登校させる等の特段の配慮を行う」方向も示されたことを踏まえ、地元の福祉部局と教育委員会が連携して対応する。
(2)
利用希望が放デイに押し寄せて対応困難な場合は、利用調整役の教育委員会や学校へ相談するよう伝達する。
第3報のポイントは次のとおりです。
(1)
放デイや児童発達支援において、児童が新型コロナウイルスに感染することをおそれて事業所を欠席する場合でも、幼児児童生徒の居宅等において健康管理や相談支援等のできる限りの支援の提供を行ったと市町村が認める場合には、特例的に通常報酬の対象とする。
今回の一連の放デイ通知を概観すると、厚労省も実態として放デイが保護者の就労を前提に放課後(長期休暇中)の支援を提供するサービスであることを織り込んでいるという印象を受けました。(もちろん、実態がそうなっていることはご承知のとおりです)今後、放デイのあり方を検討する際には、こうした実態を厚労省も把握していることを前提に進めていくことが重要となります。
また、厚労省からは医療的ケアを必要とする人への対応についても通知が出ています。
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症に係る医療的ケアを必要とする児童への対応について
https://www.mhlw.go.jp/content/000600282.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/000600284.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/000600285.pdf
この通知のポイントは次のとおりです。
(1)
手洗いや手指消毒、手袋やマスク等の防護用具の使用を一層徹底するとともに、できる限り子どもの様子を丁寧に観察し、早期発見、早期対応に努める。
(2)
医療的ケア児の保護者が新型コロナウイルスに感染した場合、まずはご本人の体調を確認し、発熱等の症状があればかかりつけの医療機関に相談し、通所は困難になると考えられるため、在宅生活の支援について相談支援事業所などとよく相談し、訪問看護や居宅介護などの利用を検討する。
対応としてはこうなると思いますが、発症者との濃厚接触が考えられる人への訪問看護やヘルパー派遣が果たして現実的かと問われれば、難しい面がありそうです。
一方で、このような報道もありました。
小学校教師、学童保育の支援可能に 人手不足で政府方針
2月29日 朝日新聞
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国の多くの小学校が臨時休校になることを受けて、文部科学省は28日、小学校教師が学童保育(放課後児童クラブ)の支援にあたれるとの見解を示した。教育委員会が教師に職務命令を出すことで、人手不足が見込まれる学童保育で、教師の身分のまま支援にあたれる・・などと伝えています。
こちらは明確な通知などで確認はできなかったのですが、教育委員会からの職務命令で動く仕組みであることを考えると、学童保育というのは例示であり、支援対象を放課後等デイサービスや児童発達支援にすることも(理論上は)可能ではないかと思われます。
以上、現時点で収集した新型コロナ関係の情報です。
今後は、目新しいものがあれば随時でお知らせしたいと思います。そして、できるだけ早くこうした情報が不要になることを目指して、個人単位で対応可能な取組みをしていきたいものです。