鉄道弘済会第60回社会福祉セミナーが開催されます(お知らせ)

冬の次は梅雨。又村です。

今年はそれでも「春」や「初夏」を感じることができた気がするものの、まあ2週間って感じだったでしょうか。急に湿度が高くなる日もあったので、実質的に冬の次は春とか初夏じゃなくて、梅雨なのでしょう。

・・という結果的に四季なネタはさておき、今日は鉄道弘済会が主催する「第60回社会福祉セミナー」が開催されます、というお知らせです。

【鉄道弘済会第60回社会福祉セミナー ~社会福祉施設の今日的使命を問う~】
https://www.kousaikai.or.jp/news/detail/

(ねらい)
かつて日本の社会福祉における支援は、社会福祉施設での集団処遇(すなわち施設福祉)を基本としていた。しかし1970年代に入り、ノーマライゼーションやコミュニティケアの理念の拡がりとともに、在宅福祉が新たな支援スタイルとして認識されるようになった。以後、「施設から地域へ」が福祉政策の基調となり、現在では「地域生活支援」を志向した改革が社会福祉全体で進められている。社会福祉施設においても、ユニットケアや小舎制(しょうしゃせい)の導入、小規模多機能型居宅介護の制度化など、施設での生活を、できるだけ家庭や地域での生活に近づけるための取り組みが行われてきた。
その一方で、施設福祉のニーズは依然として高い状況にある。特に近年では、家族や地域社会が担ってきたケア機能が縮小する中、入所型社会福祉施設は、家族介護や在宅介護の「限界」を支える「最後の砦」としての役割が期待されるようになっている。
そこで本セミナーでは、改めて入所型社会福祉施設の役割について考える。施設福祉の歴史を振り返るとともに、社会福祉施設が現在直面している働き手不足の問題に触れ、その対策としてどのような取り組みが必要とされているのかなど、今後の方向性について検討する。また、虐待防止や利用者の意思決定支援、地域における公益的(こうえきてき)活動といった社会的要請への対応などについても考えることを通して、これからの社会福祉施設のあり方を展望したい。

日程:
2024年7月6日(土)・7日(日)
※ Zoomウェビナーを使用したオンライン開催
プログラム:

定員:
600名(定員になり次第締切)受講料は無料です
締切:
2024年6月20日(木)
申込方法 鉄道弘済会ホームページよりお申込みください
https://www.kousaikai.or.jp/news/detail/

主催 公益財団法人鉄道弘済会
後援 社会福祉法人全国社会福祉協議会

以下、敬称略

プログラム 7月

6日(土)
10時30分 開会挨拶
10時35分 基調講演・社会福祉施設の今日的使命を問う
12時30分 
13時30分 講座1 今、社会福祉施設に問われているもの・その歴史的な歩みから
社会福祉施設は、社会の変化や政策動向の中で多くの課題に直面し、それらに対応することで、そのあり方を変化させ続けてきた。利用者や地域社会から求められるニーズにどう応えるか、地域社会にどのように貢献すべきか、利用者本位の支援とはどうあるべきかなど、福祉施設が果たすべき役割は常に問われ続けてきたといってよい。
本講座では、わが国の施設福祉の政策と理念、その社会的使命をめぐる歴史的変遷について振り返る。そして、社会福祉の各分野における最新の知見を基に、今後の施設福祉の方向性について考える機会としたい。
16時00分 終了
(講座1・登壇者)
社会福祉法人至誠学舎立川児童事業本部事務局長 髙橋 誠一郎
武庫川女子大学心理・社会福祉学部教授 堀 善昭
新潟県立大学人間社会学部准教授 西村 愛
コーディネーター
同志社女子大学現代社会学部教授 倉持 史朗

7日(日)
10時00分 講座2 施設福祉の最前線・新たな価値の発信
今、全国各地の社会福祉施設で新たな施設福祉のあり方を模索し、施設福祉の価値を地域や社会に発信する試みが広がっている。本講座では、そのような実践のフロントランナーからの報告を基に、福祉施設が現在直面している課題を現場の目線でとらえ、これからの施設福祉に求められることについて考えてみたい。
(講座2・登壇者)
社会福祉法人ゆうかり理事長 水流 源彦
社会福祉法人ライフの学校理事長 田中 伸弥
社会福祉法人福祉楽団理事長 飯田 大輔
コーディネーター 東洋英和女学院大学名誉教授 石渡 和実
12時30分 休憩
13時30分 講座3 社会福祉施設における権利擁護と意思決定支援
入所型社会福祉施設は、さまざまな理由により自らの権利を主張しにくい人々を受け入れ、支援している。一方で、福祉施設の隔離性や閉鎖性を背景に虐待や権利侵害は繰り返し発生しており、それをいかに解消すべきかが常に問われている。さらに近年では、意思決定支援やアドボカシー機能の強化など、入所者の権利をめぐる新たな論点も数多く浮上している。本講座では、福祉施設における権利擁護の現状や課題をはじめ、各実践現場で行われている当事者の参画や意思決定を支える取り組みの報告から、これからの施設福祉における権利擁護と意思決定支援のあり方について検討したい。
(講座3・登壇者)
一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会常務理事兼事務局長 又村 あおい
社会福祉法人晋栄福祉会兵庫エリア総合施設長 中山ちどり施設長 石村 陽一
常葉大学保育学部准教授 山屋 春恵
コーディネーター 淑徳大学総合福祉学部教授 山下 幸子

(注意点)
受講に必要な機材(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)とインターネット環境をご用意ください。
視聴に伴う通信料などは受講者負担になります。また、通信環境によっては動画の乱れが生じる場合があります。
インターネット接続に関する不具合、お問い合わせなどには対応できかねます。あらかじめご了承ください。
本法人の許可なく、資料の一部およびすべてを複写、転載、または配布、印刷などし、第三者の利益に供することを禁止いたします。また、配信画面の録画、録音および撮影などは固くお断りいたします。
取材や各媒体への掲載をご希望の方は、事前に本法人までお知らせください。

鉄道弘済会の社会福祉セミナーは多くの第一人者が登壇されるだけでなく、なんと参加費無料という太っ腹。
ご関心のある方は、お早めにお申込みくださいね。

では、今回はこれくらいに。

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