英太郎のひとりごと episode12 幸先不安な健康診断 Part-3 (上)
<ASDが生きるための自己防衛・べき論>
以前私はこのエッセイで、私のようなASDは「べき論」で生きていると書きました。
べき論にはハンドルの遊びのように、少し幅(バッファ)があります。
〇〇はこうあるべきと言い切ろうとも、いつも全く同じでなくとも、〇〇あるべきにある程度までの幅を持たせることで、行動予定や見通しが多少ずれても不安やイライ ...
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<ASDが生きるための自己防衛・べき論>
以前私はこのエッセイで、私のようなASDは「べき論」で生きていると書きました。
べき論にはハンドルの遊びのように、少し幅(バッファ)があります。
〇〇はこうあるべきと言い切ろうとも、いつも全く同じでなくとも、〇〇あるべきにある程度までの幅を持たせることで、行動予定や見通しが多少ずれても不安やイライ ...
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このエッセイを書くにあたって、健康診断を耐えられないほどの苦痛と感じるASDの人は、私以外にも数多《あまた》いるんじゃないか、その人たちは健康診断をどのようにやり過ごしているのだろうかと考え、私以外のASD者が健康診断でどのようにふるまっているのか知ろうと、手あたり次第にネットの記事等を調べました。
マンガに描かれている健康診断の私のエピソードはすべて事実です。嘘も誇張もありません。健康診断を途中で抜けるのはまだ良いほうです。受付で順番を待つうちに耐えられなくなって帰ると申し出たり、健康診断を受診するクリニックのあるビルの入り口で踵《きびす》を返したりで受診せずで、ずいぶんと会社や保健師さんに手間をかけています。
...こんにちは、英太郎です。
前回のepisode11ではアスペルガー障がい(以下、ASDと書きます。ただし引用は除きます)の特性の一つであるシングルフォーカスについて「くだくだしく」書き綴りました。その中で、読者のことなど考えず気随気ままに書いている ...
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part-1もpart-2も、軌道高度408㎞を秒速7.66㎞で移動する国際宇宙ステーション(1SS)のように、自ら言い出した解明すべき問題に触れることができず、ぐるぐるまわりを回って外から観察するばかりでした。
あれっ?こんな表現をするとJAXAに怒られそうですね、本丸を攻め落とすために外堀を埋めていたと ...
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part-1では、ASDの周辺的特性を最初に取り上げた理由と、轟さんの表情から感情を読んだ理由を書いただけで予定の文字数オーバーになってしまいました。
振り返ってpart-1を読んでみると、実にくどくどと話し手の表情が読めた理由を書いています。どうしてこのように一つのことにこだわってしてしまうのか ...
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こんにちは、英太郎です。
私が初めてマンガに登場したepisode9では”額面通り受取る”を、episode10では“曖昧な指示はわからない”を中心にストーリーが展開されました。
“額面通り受取る”は、「それはいわゆるKY(空気 ...
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ここを読んでくださる方には釈迦に説法ですね。自閉症のひとが苦手な課題に「サリーとアン」があります。あらすじを書いておきます。
①サリーとアンの二人が部屋の中で遊んでいます。
②サリーは自分のビー玉をカゴの中に入れて部屋を出ます。
③サリーが出ていった後に、アンはカゴの中のビー玉を自分の箱にしまいます。
...
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こんにちは、英太郎です。episode10では、轟さんが「ほどほど」にという曖昧な言葉を使ったことに私が引っかかり、ストーリーが展開します。マンガの最後に轟さんは「しかし今回は、アスペルガー症候群のある英さんに対し、曖昧な言葉を使ってしまった私にも、大いに問題がありましね… 反省反省…」とつぶやいています。
精神科医であり「明神下診療所」所 ...
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中学の時でした。古典の授業で枕草子の「春はあけぼの~夏は夜~秋は夕暮れ~冬はつとめて」の現代語訳に「春はあけぼの(が良い)~雲がたなびくの(が良い)」とのように(が良い)と言葉を補うと意味が分かりやすくなると教師に指示され、私は次のように主張して、ものすごい反発をした経験があります。
清少納言は「春はあけぼの」し ...
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