動画でわかる障がい者福祉制度・サービス

障がい者スポーツセンター障がい者がスポーツを楽しむ場を提供する「障がい者スポーツセンター」とは

動画でわかる「障がい者スポーツセンター」の概要

はじめにはじめに

障がいのある人が、「体を動かして体力をつけたい」、「スポーツを始めたい」と思ったとき、気軽に利用することができる運動施設が「障がい者スポーツセンター」です。各都道府県や政令指定都市に設置され、障がい者スポーツの指導や各種スポーツ大会の開催、障がい者スポーツ指導員の養成や研修など、障がい者スポーツの発展に向けたさまざまな取組みを行っています。

「障がい者スポーツセンター」の概要、利用の対象、利用できる期間と年齢、利用までの流れ、よくある疑問について詳しく説明します。

01障がい者スポーツセンターとは

障がい者スポーツセンターは、障がいのある人の健康促進や社会参加などを目的に、スポーツやイベントを楽しむことができる施設です。住んでいる地域によって提供されるサービスの内容が異なりますが、障がいのある人がスポーツをするための工夫がされており、気軽にスポーツをしたり、大会に参加したりするための練習やリハビリテーションなどが可能です。

これからスポーツをしたいという人は、専門知識や技術を持っている障がい者スポーツ指導員に相談することもできるため、スポーツとの関わり方を知りたいという人はぜひ利用してみましょう。

障がい者スポーツセンターにある主な設備の一例

  • 視覚障がい者向けのランニング誘導マシン
  • 車いすでも利用できるトレーニング室
  • 障がい者スポーツの備品が揃った体育館
  • 吊り下げ型体育器具を使って運動することができ、重い障がいのある人でも利用できる体育室
  • 競泳だけでなく、機能回復訓練として利用できるプール

障がい者スポーツセンターは、障がいのある人が安心して利用することができるように、施設内にさまざまな配慮がされています。点字ブロックや誘導チャイム、車椅子でも余裕をもって利用できる廊下やスペース、緊急時用のナースコールなど、各施設でさまざまな工夫がされています。また、知的障がいや発達障がいの特性にも配慮して、分かりやすいイラストでの案内などを行っている施設もあります。利用時に気になることがある場合は、事前に電話などで必要な設備について確認すると安心でしょう。

02誰が利用できるのか

障がい者スポーツセンターを利用できるのは、身体障がい者手帳、療育手帳(愛の手帳、みどりの手帳、愛護手帳)、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている人やその介護者となります。多くの障がい者スポーツセンターでは障がい者以外でも自由に利用できますが、専用施設の利用やスポーツ教室などへの参加などを障がい者手帳所持者に限定しているケースもあります。

障がい者スポーツセンターを利用する際は、利用証の交付手続きなど、事前に所定の手続きが必要です。団体利用の場合は事前予約が必須となる施設もあるため、初めて利用する人はお住まいの地域のスポーツセンターに利用方法を確認しましょう。

03利用できる期間・年齢

障がい者スポーツセンターの利用期間や年齢に制限はありません。ただし、休館日や開館時間があります。体育館やプールなどは利用できる時間が細かく決められていることもあるため、施設のホームページや電話などで事前に確認するようにしましょう。

03どうすれば利用できるのか

障がい者スポーツセンターを利用するためには、初回に利用証や利用カードなどの交付手続きをするのが一般的です。お持ちの身体障がい者手帳・療育手帳(愛の手帳、みどりの手帳、愛護手帳)・精神障がい者保健福祉手帳を申請用紙と一緒に受付に提示し、利用登録申請を行います。

手帳を持っていない場合は、医師による証明書等を提示すれば利用できる可能性があるため、利用条件を詳しく知りたい人は事前に電話などで相談してみましょう。飲んでいる薬がある場合は、医師からの運動許可などを確認することがあります。手帳と一緒にお薬手帳を持参しましょう。

  • 団体で利用する場合は、利用許可申請書などを提出し、事前に承認を受ける必要があります。施設が定める期限までに電話や来館で団体予約の申し込みをしましょう。

よくある疑問とその答えよくある疑問とその答え

  • question
  • 利用するための費用は必要ですか?
  • question
  • スポーツをする障がいのある人および付添者は基本的に無料です。ただし、スポーツ教室などの内容によっては有料の場合もあります。
  • question
  • 障がい者スポーツセンターに行く際の必要な持ち物は何ですか?
  • question
  • 基本的には、一般的なスポーツセンターを利用する時と同じです。運動しやすい服装や、体育館での室内履きを持参しましょう。プール利用時は水着の他にスイミングキャップが義務付けられている場合もあります。他にも、運動をすると汗をかくため、タオルや着替えなどを持っていくと安心でしょう。一方で、障がいの特性に応じて各自で必要となる持ち物や障がい者手帳などは、障がい者スポーツセンターに特有の持ち物となります。