動画でわかる障がい者福祉制度・サービス

障がい者保養所障がい者の利用に配慮した施設「障がい者保養所」とは

動画でわかる「障がい者保養所」の概要

はじめにはじめに

旅行などでホテルや旅館に泊まるときは、障がいの特性に合わせた設備や支援があると安心して宿泊できます。「こんな設備があったらいいな」など、障がい者の要望に応じた設備が整っている保養所が、障がい者保養所です。

障がい者保養所について、対象や利用できる期間、利用までの流れなど詳しく紹介します。

01障がい者保養所とは

障がいのある人とその家族が宿泊や余暇を楽しむことができるよう、障がいに応じた設備が整った保養所のことを「障がい者保養所」といいます。近年はバリアフリー化のホテルも少しずつ増えてきていますが、障がい者保養所は障がいのある人の利用を目的に整備されたため、スタッフが宿泊のお手伝いをする、車椅子でも利用しやすい客室やお風呂になっている、障がいのある人や家族の利用予約が優先されるなど、障がいのある人にとって使いやすい施設となっています。

障がい者保養所はすべての地域にあるわけではありませんが、住んでいる地域の自治体などが運営しているケースもあるため、比較的安い値段で宿泊することができます。

障がい者保養所の主な設備(一例)

障がい者保養所には、障がいの特性に応じたさまざまな設備が備わっています。また、障がいのことを理解しているスタッフが必要なお手伝いを提供します。


  • 車椅子でも利用しやすい広めの客室
  • 車椅子でも利用できる客室内トイレ
  • 入浴介助リフト対応のお風呂や貸切風呂
  • 電動のリクライニングベッド
  • スロープ
  • 聴覚障がい者用セントラルアラートやパトライト
  • 視覚障がい者用拡大読書器やバイブレーター枕
  • 緊急時の呼び出しコール

※上記はあくまで一例です。施設によっては設備がないこともあります。

施設によって設備内容は異なりますが、障がいのある人だけでなく家族も一緒にくつろぐことができるよう、廊下や客室内などはスペースにゆとりがある設計となっています。また、食事は食べやすいように固さを調整する、とろみをつけた料理の提供など、要望に応じたメニューを提供する施設もあります。

02誰が利用できるのか

障がい者保養所の対象者は、障がいのある人とその家族、さらに付添者やボランティアの人などになります。施設によってはその地域の在住者限定とするものや、一般客でも宿泊できるケースがあります。利用条件については事前に電話・ホームページなどで確認するようにしましょう。

03利用できる期間・年齢

障がい者保養所の利用期間や年齢に制限はありません。ただし、施設によっては宿泊できる期間が限定されていたり、連泊数に制限があったりするため、希望している日時に宿泊が可能かどうか事前に確認するようにしましょう。また、宿泊費用の助成を受ける場合は年間2泊までなどの条件が定められていることがあります。

03どうすれば利用できるのか

障がい者保養所は基本的に事前予約制となります。まずは、利用したい保養所へ電話等で連絡し予約をします。客室数が限られている場合は、希望する部屋に泊まれない可能性もあるため、なるべく早めに予約するようにしましょう。

どのようなサポートが受けられるのか、障がいの特性に応じてどのような設備があるかなどは施設によって異なります。必ず事前に確認するようにしましょう。

よくある疑問とその答えよくある疑問とその答え

  • question
  • 保養所に宿泊する際は有料ですか?
  • question
  • 障がい者保養所は有料ですが、一般的なホテルなどより安い値段設定になっているケースが大半です。また、一部の都道府県では宿泊費の助成を実施している場合もあるため、お住まいの地域の福祉の窓口などで相談してみましょう。
  • question
  • 障がい者保養所以外に障がいのある人が安心して利用できる宿泊施設などはありますか?
  • question
  • 障がい者保養所以外にもバリアフリー化が進む宿泊施設は増えてきています。ただし、地域によっては存在しないケースがあるほか、宿泊施設によっては必要な設備が整った部屋数が少ないことも考えられます。希望している部屋に泊まれないこともあるため、必ず事前の確認が必要です。

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