動画でわかる障がい者福祉制度・サービス

生命保険自分と家族の生活を守るために加入する「生命保険」とは

動画でわかる「生命保険」の概要

はじめにはじめに

私達の生活の中にはさまざまなリスクが潜んでいます。たとえば、死亡、病気、突然のケガなど、予期せぬ事態が発生してしまうと、生活が一変してしまいます。病気やケガの場合は手術代や入院費がかかり、もし誰かの介護が必要になった場合は介護に関するお金が必要になります。また、障がいのある方のご家族が亡くなった時に経済的に不安定な状況となり、生活を送ることが困難になるかもしれません。そのような事態に備えるための保険が「生命保険」です。

生命保険の詳しい内容、誰が利用できるのか、利用の条件や加入の流れ、よくある疑問や答えについて説明します。

01生命保険とは

生命保険とは、病気やケガ、死亡などの万が一のリスクに備えて加入する保険です。生命保険は9割以上の世帯が契約しているとも言われており、加入者が保険料を負担し合うことで、もしもの時は保険金や給付金が受け取れる仕組みになっています。

生命保険には、いつ起こるか分からない経済的なリスクに備えられるというメリットがあります。病気やケガでお金が必要になったり、世帯主が死亡して収入がない状態になったりしたときなどに、残された家族に対して保険金等が支払われるのが生命保険の特徴です。

生命保険の主な種類

生命保険は大きく分けると、「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」「その他」に区別されます。

  • 死亡保険

死亡保険は、保険の対象となる人が死亡、もしくは重度の障がいの状態になったときに、保険金が受け取れる保険です。死亡保険には主に一定期間保障される「定期保険」と、亡くなるまで契約が続く「終身保険」の2つがあります。

  • 生存保険

生存保険は、保険の対象となる人が保険期間の満了後に生存していた場合に受け取れる保険です。将来に備えて資金を準備することがこの保険の主な目的で、学費に備えて加入する「学資保険」や、老後資金の準備として加入する「個人年金保険」などの商品があります。

  • 生死混合保険

生死混合保険とは、前述した死亡保険と生存保険が組み合わさった保険です。保険の対象となる人が死亡、もしくは重度の障がいの状態になったときに死亡保険金が支払われ、保険期間満了後に生存していた場合は生存保険金が支払われます。

  • その他の保険

保険には、死亡以外の事故やリスクを対象としたものもあります。たとえば、入院費や手術代などをカバーできる「医療保険」や「がん保険」、病気やケガで働くことができなくなった場合に備える「所得補償保険」、特定の病気にかかったときや要介護状態になったときに保険金が支払われる「生前給付保険」などがあります。

これらの保険は上記の生命保険と組み合わせてもよいですし、単独でも加入できます。

02誰が利用できるのか

生命保険に加入できる対象者は、生命保険を取り扱う機関によって条件が異なります。基本的に基準を満たせば誰でも加入できます。

生命保険に加入する際には申込者の健康状態を伝える告知書の提出が求められます。もし、持病があったり、健康状態が思わしくなかったりする場合は、加入できないことがあります。また、知的障がいのある人は告知の時点で加入できない場合が多いようです。このように持病などを理由に加入条件が満たせない場合は、比較的基準が緩やかな「引受基準緩和型保険」に入る方法もあります。障がいのある人、過去に入院したことがある人、持病がある人でも加入しやすいことが特徴です。

引受基準緩和型保険とは?

引受基準緩和型保険とは、持病があったり、手術や入院などの経歴があったりする人でも、3~5つの告知項目に該当しなければ加入することができる保険です。代表的な告知項目は以下のようなものがあります。

  • 過去2年以内に入院をしたことがあるか
  • 過去5年以内にがん・肝硬変・慢性肝炎で医師による診察を受けたことがあるか
  • 過去3カ月以内に医師から入院や手術などをすすめられたことがあるか

03利用の条件

生命保険はたくさんの種類があり、その中には高齢でも加入できるものがあります。ただし、利用できる期間、年齢の条件は保険会社によって異なります。資料請求などで条件をしっかりと確認するようにしましょう。

03生命保険加入の流れ

生命保険への加入手続きの主な流れは、以下の通りです。より詳しい情報を知りたい方は、生命保険を扱っている保険会社などに一度相談をしてみましょう。

ステップ1

契約内容を確認し、申込書へ署名捺印をする

まずは、申込内容を確認し、自分の希望する条件かどうか確認をします。内容について分からないことがあれば、この時点で必ず確認するようにしましょう。保険の保障内容に同意できたら、申込書などの必要書類に署名捺印をします。

ステップ2

告知書への記入

契約者には健康状態・傷病歴・職業などを告知する義務があります。告知書に必要事項を記載し、必要な場合は保険会社が指定する医師の質問に答えるなどの診査が行われます。もし、告知内容に事実と異なる内容が認められた場合は、保険金が受け取れない可能性があります。

ステップ3

生命保険会社の承諾・保険料振込み

生命保険会社が申込書類や契約内容を確認し、承諾されると、保険契約が成立します。第一回目の保険料が振り込まれると保険証券が送られてきます。保障期間のスタートは、保険会社によって異なりますが、保険料が支払われた時点から、もしくは申込書や告知書の内容が認められた時点からとなります。

  • 申込日の8日以内であれば、申込を撤回できます。これを、クーリング・オフ制度と呼びます。保険会社によってクーリング・オフの取り扱いが異なるため、申込を撤回したい場合はすぐに担当者に連絡して撤回したいことを伝えるようにしましょう。
関連項目(外部サイト)

よくある疑問とその答えよくある疑問とその答え

  • question
  • 生命保険の保障はいつから開始されますか?
  • question
  • 一般的には、生命保険会社に申込書を提出して一回目の保険金払込みが終わった日から保障が開始されます。しかし、保険会社によって保障期間の開始日は異なりますので、契約する生命保険会社へ確認しましょう。
  • question
  • 途中で保険料の払い込みが困難になった場合は、どうしたらいいですか?
  • question
  • .生命保険の解約を行わずに保険料減額の申出をするか、もしくは別の保険への切替、特約の解約を行うなどのいくつか方法があります。支払いが困難になりそうと感じたら、早めに生命保険会社に相談をしましょう。