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傷害(個人賠償)保険事故によるケガに備える保険「傷害(個人賠償)保険」とは

動画でわかる「傷害(個人賠償)保険」の概要

はじめにはじめに

日常生活を送る中で、ケガをしてしまうリスクは多く潜んでいます。たとえば、通勤途中、仕事中、旅行中、スポーツ中など、意図せずケガをしてしまうことがあるかもしれません。障がいのある人の不注意による器物破損や自転車による事故なども、起こる可能性があります。また、事故によるケガで死亡させてしまう可能性もゼロではありません。

そのような、万が一のリスクに備える保険が、傷害(個人賠償)保険です。傷害(個人賠償)保険の内容、誰が利用するのか、利用できる期間、利用までの流れ、よくある疑問について紹介します。

01傷害(個人賠償)保険とは

傷害(個人賠償)保険とは、ケガや事故に対する保険のことです。病気などに備える医療保険やがん保険とは違い、あくまでも事故や予期せぬトラブルによる「ケガ」が保障対象です。

傷害保険の対象となるには、事故などによるケガが意図的ではなく、「急激」「偶然」「外来」の3つの要件を満たしている必要があります。事故が発生してケガをするまでの過程が突発的で、事故の発生原因が偶然であること、さらに外部の要因で発生することが条件となります。

傷害保険には、以下のようにさまざまな種類があります。

・普通傷害保険…保険の対象者は1人のみで、国内外問わず日常生活の中で予想外の事故に遭ってケガをした場合の補償

・家族傷害保険…普通傷害保険と保障内容は同じで、保険の対象者が契約者と配偶者、子ども、同居家族など、家族で一緒に加入する保険

・交通事故傷害保険…主に車による事故(乗車中や車との接触事故など)や駅構内での事故によるケガの補償

・海外旅行傷害保険…海外旅行中の事故によるケガの補償

・国内旅行傷害保険…国内旅行中の事故によるケガの補償

上記の傷害保険は、入院、通院、手術、死亡または後遺症を負った場合などに保険金が支払われます。支払われる保険金の種類は、それぞれ入院保険金、通院保険金、手術保険金、死亡保険金、後遺障害保険金です。

障がいのある人が入っておくと安心な傷害保険

障がいのある人が外出先で事故によるケガを負ってしまったり、突然パニックを起こしてケガをしてしまったりしたときは、傷害保険に加入しておくことで治療費をカバーできます。

障がいのある人やその家族をサポートするために一般的な傷害保険の保障内容にプラスして、特約として個人賠償責任補償特約(※1)などが追加で保障されているものもあります。

※1 個人賠償責任補償特約とは、他人にケガをさせてしまったときに負担する損害賠償金を補償するものです。

02誰が利用できるのか

傷害保険に加入できる対象者は、傷害保険を取り扱う保険会社によって要件が異なりますが、基本的に要件を満たせば誰でも加入できます。

保険の種類によっては、申込の際に申込者の健康状態を伝える告知書の提出が求められます。伝えそびれや誤った告知をした場合は告知義務違反となり、保険金が受け取れない可能性があります。

障がいのある人でも加入できる傷害保険はありますが、事故の原因が障がいによるものと判断された場合には、保険金が支払われないケースもあります。加入条件とあわせて、どのような場合に保険金が支払われるのか、必ず確認するようにしましょう。

03利用できる期間・年齢

傷害保険の利用できる期間や年齢は、保険会社によって異なります。保障の対象期間に制限がある場合は、継続手続きなどが必要になるケースもあります。

支払われる保険金の種類によっては、通院日数や入院日数などについても、保障される日数に上限が設定されていることがあります。

例:通院保険金、入院保険金の支給条件

・通院の場合は事故発生日から1,000日以内で、90日が限度

・入院の場合は入院日数の上限は1,000日

など

03どうすれば利用できるのか

傷害保険に加入する方法としては、郵送による申込、インターネットからの申込、電話での申込など、保険会社によってさまざまな方法があります。

一般的な流れとしては、まずは加入したい傷害保険が決まったら保険会社の窓口に申込の連絡をし、郵送もしくは窓口等で受け取った必要書類に署名捺印をします。契約内容についてはこのタイミングでしっかりと確認することが大切です。

保険会社による書類の確認が終わり、保険会社に承諾されると、保険料を支払って契約が結ばれます。申込手順については保険会社によって違いがあるので、必ず確認するようにしましょう。

保険金の受け取りについて

傷害保険の保険金を受け取る際は、以下のような提出書類を求められます。

  • 保険金請求書
  • 印鑑証明書
  • 同意書(ケガ等の具合を医療機関に確認するための書類)
  • 各種診断書
  • 事故証明書

    など

提出書類は保険の種類や事故の内容によって異なります。また、場合によっては、上記以外にも提出書類が求められることがあります。

よくある疑問とその答えよくある疑問とその答え

  • question
  • 障がいのある人でも加入は可能ですか?
  • question
  • 保険を扱っている会社によって異なりますが、障がいのある人でも加入することは可能です。ただし、それぞれの会社に保険金が支払われる条件がありますので、どのような場合に保険金が支払われるのか、確認するようにしましょう。
  • question
  • 傷害保険契約が無効や失効となってしまうケースには何がありますか?
  • question
  • 保険金を不正目的等で取得しようとする「モラルリスク」が疑われる場合は、無効となります。また、故意による事故、自転車競技中の事故、病気や災害が元となる事故についても、対象外となります。
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