動画でわかる障がい者福祉制度・サービス

障がい者就業・生活支援センター障がいのある人に対して仕事や生活の相談・サポートを行う「障がい者就業・生活支援センター」とは

動画でわかる「障がい者就業・生活支援センター」の概要

はじめにはじめに

障がい者就業・生活支援センターは、障がいのある人が力を発揮して働き、安心して普段の生活を送ることができるように支援を行っている相談窓口です。障がい者雇用促進法により設置されており、就職に向けた支援や職場で長く働くためのサポート、生活上に必要な支援を行っています。

「障がい者就業・生活支援センター」の活動内容、対象、利用できる期間、利用までの流れ、よくある疑問について詳しく説明します。

01障がい者就業・生活支援センターとは

障がい者就業・生活支援センターは、一般企業への就職を希望する障がいのある人への支援や、日常生活に関わる支援などを行っています。また、企業に対する雇用管理の助言なども行っており、障がい者雇用促進の一環として全国で実施されています。都道府県別の設置状況は人口などによって異なりますが、多くの都道府県で5か所程度は設置されています。

「働いてみたいけれど、どうしたらいいのかわからない」「仕事を続けたいけれど、きちんと生活を送れるか不安」といった、就労や生活に関するさまざまな相談を行っています。

関連項目(外部サイト)

サービスの主な内容

  • 就労支援……就職活動の支援や、職業準備訓練(基本的な労働習慣の獲得など仕事をするために必要な準備をする訓練)の紹介などを提供します。
  • 職場定着支援……障がい者が働いている会社に担当者が訪問し、仕事で困っていることがあれば、相談することができます。
  • 事業主(障がい者を雇う会社)に対する雇用管理のアドバイス……障がい者が働きやすい環境を整えられるよう、雇用管理に関するアドバイスを行います。
  • 生活支援……仕事をしながら日常生活を安心して送れるよう、日常生活の自己管理や健康保持、お金の管理のほか、年金の申請、福祉サービスの利用などに関するアドバイスを行います。
  • 関係機関との調整……ハローワーク、市町村、特別支援学校、地域障がい者職業センターなど、就労支援や生活支援に関係する相談窓口や施設と連携し、障がい者へのサポートを行います。

(厚生労働省資料を元に作成)

02誰が利用できるのか

障がい者就業・生活支援センターの利用対象者は、身体障がい・知的障がい・精神障がいなどがあり、センターの近くに住んでいる人が対象となります。これから仕事に就きたいと考えている人、すでに仕事をしている人など誰でも相談することができます。

障がい者手帳を持っていない人や社会生活に困難がある人なども、医師の診断書などがあれば利用の対象となる可能性がありますので、お近くの障がい者就業・生活支援センターに聞いてみましょう。センターが近くにない場合は、職場の近くや通いやすい場所にセンターがあれば、相談することが可能です。

03利用できる期間・年齢

障がい者就業・生活支援センターに利用期間、年齢の制限は特にありません。利用する際のルールは地域によって異なりますので、お近くのセンターやお住まいの市町村へ確認してみましょう。

03どうすれば利用できるのか

就労支援や生活支援を受けるためには、まずはお近くの障がい者就業・生活支援センターに電話で連絡をし、相談する日時などを決めます。直接センターに行って相談することが基本ですが、体調が悪くて外に出ることが難しい、センターに行くことが困難であるといった場合には、担当者が自宅を訪問して相談することもできます。

最初に障がいの特徴や体調などについてヒアリングを行い、「仕事をしたい」「生活のサポートが欲しい」など、具体的な支援内容について話し合います。次に、障がいの特性を理解しながら仕事や生活支援に向けた準備を進め、就職活動や仕事を続けるためのアドバイスなどを行います。

利用料や相談料はすべて無料ですが、センターを利用する際には必ず利用登録が必要となります。

● 利用までの主な流れ

  • 1.近くの障がい者就業・生活支援センターで登録(多くのセンターが事前予約制となっています)
  • 2.支援内容の相談や適性評価(どんな仕事が向いているのか体験実習などをもとに適性を評価します)
  • 3.就職活動(会社の面接や試験に向けたアドバイス、面接への同行支援などを行います)
  • 4.働く(雇用条件について確認や調整を行い、会社で働きます)
  • 5.職場定着支援(職場を訪問したり、個別に相談したりしながら、仕事・生活面のアドバイスを受けます)

よくある疑問とその答えよくある疑問とその答え

  • question
  • 日常生活に関するサポートとは、どのようなものですか?
  • question
  • 日常生活のサポートとは、例えば「家にいることが多く、仕事探しができるか不安」「薬の管理ができない」「朝起きるのが遅い」など、自己管理に関するアドバイスがあります。相談者の生活状況について把握し、生活上の自己管理や健康保持などに関するアドバイスを行い、必要な場合は医療機関などの紹介も行っています。

    他には、「福祉サービスなど支援制度の内容について知りたい」といった疑問や不安に対して、受けることができるサービスの紹介などを行います。
  • question
  • ハローワークではなく、就業・生活支援センターから就職しても良いのですか?
  • question
  • ハローワークは全国にあり、障がいのある人向けの就労支援や生活支援を行っています。しかし、就業・生活支援センターは、設置場所がハローワークと比べて少ないため、住んでいる地域で利用できない可能性があります。ハローワーク、就業・生活支援センターのどちらでも就職支援を受けることができますので、利用しやすい場所を選ぶようにしましょう。